ドレミは何故ドレミかなのか。

4月19日に、ピアノ教室のグループレッスンうけてきましたが、面白いことを教わったので。

ドレミはいつ生まれた?

「ドレミ」はイタリア語です。
昔々、1000年ほど前に、イタリアで生まれています。
中世といえば、ちょうどイタリア歌曲などの音楽が栄えてた頃です。

ドレミは誰が作った?

イタリアの修道士「グイード・ダレッツォ(Guido d'Arezzo)」という人が発案しています。
ダレッツォ先生は、音楽の先生でもあり、聖歌隊の指揮者をしていました。
聖歌隊の人に聖歌を覚えてもらうのに、当時は楽譜がなく、「ネウマ」という歌詞の上に音の高さを線で示した紙を元に、ダレッツォ先生のような指揮者が、手の動きで音の高さを指示するという非常にあいまいなものでした。
これをもっと分かりやすく、正確にしようと、ダレッツォ先生は音に名前をつけていったのです。

ドレミの意味は?

「聖ヨハネ賛歌」の歌詞の頭の文字にあたります。
ちょうど、この曲は、歌詞の頭の区切りの音が、「ドレミファソラ」の順番で並んでいたので、歌詞の頭文字をとって命名されました。
(ドは、「Ut」(ウト)ですが、発音が難しいから「ド」になったようです)

ところでシの音はどこいった?

先ほど「ドレミファソラ」と書いたのは、1000年前のこのとき「シ」の音がなかったからです。
正確にいうと、音として存在することは認められていましたが、「悪魔の音」ということで使用されなかったのです。
何故「悪魔の音」かというと、音として「綺麗ではない」とされていたからだそうです。
(シという音は「増音程」にあたるからでしょう。)
なので、当時の聖歌では「シ」の音階が使われていません。
「シ」の音が使われはじめたのは、ドレミの開発から、500年後のことでした。