ATM

けして、銀行のATMことではありません。

ATM(Asynchronous Transfer Mode)

一般的によく目にするEtherNetよりも、高速であるネットワーク方式。
通信データをすべて53バイトの大きさで固定した「セル」という塊に区切り、ルータではなく、スイッチで、データの伝送処理を行えるようにしているため、高速な動作が可能である。
データの取り扱い方は、パケット方式のようであるが、データの通り道を確保する方法は、必ず宛先までの経路を明確にし、確保するという、回線交換方式(P2P)が用いられている。
回線交換方式は、「電話をつなぐ」通信方式である。)
このため、パケット方式にように、途中で宛先不明になって、通信データがロストする、ということがない。

用途

一般家庭で使用されることは、まずないが、基幹系システム、ネットワークではしばしば使われることがある。
基幹ネットワークでは、とにかく宛先端末が存在するはずのLANにむかってデータを投げられさえすればよいので、LANに入ってしまったあとの細かな制御のことは考える必要がない、つまり、よりシンプルで高速な通信方式の方が有利であるのが、使用される理由になる。
また、この方式は現在、Multi-Protocol Label Switching (MPLS)という方式にシフトしている。